2007-06-24 Sun

多少分かりにくくても利便性の高いものを

id:ma.laがおもしろいことを書いていたのでご紹介。

最速インターフェース研究会 :: つまらなくて役に立つ物を作るということ

ものすげー面白いことをやろうとしている人に対して(それが一部の人に
しか面白さが分からないからといって) 「お前の作ってるのは何の役に立
つのかわかんねえよ。もっと俺を楽しませろよ。ゲーム作れよ、ゲーム!」
って言うのは失礼極まりないことだ。 面白くなければ意味がないとかい
う人がいるけど、それって結局「大衆ウケしないと意味ない」ってのとほ
ぼ同義だろ。 彼らは通常分厚いハッカーの壁で保護されているので、そ
ういう言葉は届かないから、まあ良しとしても、 無知で無学で無教養の
お前らにとって面白さが分からないからといって、価値がないということ
ではないんだよ。 俺はつまんなくて役に立つ物を作るよ。そうありたい。


「俺はお前らに面白さが分からなくてつまらないと言われても、分かるやつ
に分かる役に立つものを作る」ってことかな。

「お前の作っているものが何の役に立つのかわからない」というスタンス
はかなり良くない。目の前にあるものから目を背けても何も起こらない。

開口一番に断言するやつはセンスない。「何の役に立つのか、教えてほし
い」と発言したほうが良いだろうな。
「お前はこれでやりたいことは何?まずは教えてくれないか。」と、開発
者の思想を知ろうとすることが大切じゃないかな。

開発者に比べて非開発者が製作物について深く知っているケースは非常に
稀で、ほとんどの場合作ったやつが作ったものの専門家だと思う。
調べても分からないことは専門家に素直に早く聞いたほうがいい。

相手の思想を理解し、相手の狙いを理解し、製作物のあるべき姿や方向性
を理解する。そこまでやって初めて相手の製作物に役立たずというレッテ
ルを貼ればいい。

だけど、そこまで調べて考えたら何故役に立たないかも分かっているはず
なので、どのような方向性に発展すれば役に立つかも分かっているはず。
その方向性に関する話を個人的な提案として製作者に話してみればいい。

おもしろくなければ意味が無い、のおもしろさにどの程度の分かりやすさ
が必要かは、作るものによって変わる。簡単なゲームや売れなきゃいけ
ないゲームは誰にでも分かる面白さを持ってなきゃいけないだろう。

ゲーム =「おもしろい、わかりやすい」。

と考えている人がどれだけいるか分からないけれど、そんな考えを持って
いる人に影響を受けて生き方を変えるエンジニアは少ないと思う。たしか
にみんな死んでしまってよいと思う。失礼な思想を改めない人もね。

この世には、一目見ただけでは奥深さが分からないゲームもある。ブリッ
ジや麻雀などは、一目見ただけでは面白さなんて分からないものだと思う。
すべてのものが分かりやすい分かりやすさを持っていなくて良い。本当に
面白ければ分かりやすさの壁を乗り越えて普及するから。

大衆受け、は非常に難しい。製品は製作者が何を思って製作物を設計して
いるかによって、「早く一気に大衆に普及する」か「じわじわと大衆に普
及する」など、普及の仕方が変わると思う。

早く一気に大衆に普及しない設計のものを指差して、分かりにくさを理由
に「意味が分からない、ゲーム作れ!」と発言することは無意味だ。意味
の分かるゲームが分かりやすいゲームとは限らない。

すべてのものが最終的に大衆受けする必要はない。それを必要とする人に
受ければ良い。まずいのは「必要とする人が本当はいない」ものを作って
しまうことや、「ユーザの行動や感情を一切考えない」ことだろう。

このような状態にあるものは、おもしろさが存在していないのだろうと思う。
設計や利便性や利用方法に一切思想を持たず、単に作っただけのものは
「おもしろくないし意味が無い」だろう。想像力が少しも使われていない
ものはつまらない。人間は想像して楽しむ動物なのかも。

「大衆受けしなければ意味が無い」という意味の発言をするやつには、
「その大衆は誰にとっての、どのくらいの規模の大衆なのか」を聞いてみ
ると良いかもしれない。「みんなも言ってるよ」のみんなが3人くらいだっ
たりするのと同じかもしれないもの。

などと、まとまりなく考えた末に、さっき引用した文章は簡潔で親切でよ
いと思った。僕もそういうことが言いたいよ。なんとなく。

投稿者:としのり  日時:23:59:59 | パーマリンク | コメント | トラックバック() |

2007-05-25 Fri

プログラミング入門者にゲームプログラミングをやらせるのはベターではない

自前でプログラミング環境を用意することが困難な人や、
とくにプログラミング入門者が何かをプログラミングできるようになりた
くて、ついついやってしまう間違えの一つに、
「ゲームプログラミングを例題にプログラミングを学ぼうとしてしまう」
ということが挙げられます。

Radium Software

ここに Hackety Hack を使ってプログラミングを覚えようという子供がい
るとする。
Hackety Hack のチュートリアルには,子供向けのプログラミング入門に
はお決まりのゲームの類がまったく登場しない。それにはいちおう理由が
ある。 Hackety Hack の開発者である why the lucky stiff によれば,
ゲームのプログラミングは「難し過ぎる」とされている。面白いゲームを
作るには様々なことを覚えなくてはならない。多くの子供たちはゲームを
完成させるまえにプログラミング自体を諦めてしまうのではないか……。
だから why 氏は,敢えてゲームをプログラミング学習の導入に使うこと
を避けた。


Hackety Hackへは以下からどうぞ。
hackety org. No Way Kids Will All Make Games.

すばらしい思想だと思います。たぶんプログラムを始めたときにゲームプ
ログラミングをとっかかりにした人の半分くらいは挫折してしまうと思い
ます。その理由は「入門者が入門者自身にとって面白いゲームにたどり着
くには困難が伴うから」です。

正直、ゲームなんて簡単でも良いのです。単純な変数の扱いとIF-THENと
乱数を生成する関数を使えれば、じゃんけんゲームやサイコロゲームなど
をCUIで実現することは簡単です。でも、たぶん、ゲームを作りたい初心
者がたどり着きたいのはファイナルファンタジーやドラゴンクエストや、
モンスターハンターなのでは・・・。。

もちろん万人が失敗するわけではありませんが、本当にゲームプログラミ
ングだけからプログラミングを学ぼうとするのは、普通に何らかのプログ
ラミング言語をマスターしようとした場合よりも周り道だと思います。や
はり基本が重要。

ゲームプログラミングという名前が簡単そうだから入門者が誤解してしま
うのかもしれませんね。でも他に最適な名前は見つからないです。
人工知能プログラミングとは言いきれないですしな。うーん。

投稿者:としのり  日時:23:59:59 | パーマリンク | コメント | トラックバック() |